Railway Frontline

鉄道にまつわる最新の情報やデータを収集・分析しながら、新しい時代における鉄道の在り方について理解を深める場となることを志向しています。

”Railway Frontline”

当サイト開設の背景や、基本的なスタンスなどについてご説明致します。

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ブログアイコンは夕暮れ時の函館本線・森駅にて撮影した写真です。

ごあいさつ

この度は、当サイト「Railway Frontline」へご来訪いただき、誠にありがとうございます。当サイトの運営者を務めております、Nagatown(読み:ながたうん)と申します。

当サイトは、本日2022年3月10日付で公開を開始し、以降順次本格的な運用に移行します。

読者の皆様あってのメディアであり、皆様とともに創り上げていきたいと考えております。どうぞよろしくお願い申し上げます。

自身のプロフィールをごく簡単に述べさせていただきますと、神奈川県内で就学をしている大学生です。経営学を専攻しています。小学生時代から鉄道に興味を抱いていたという典型的な”鉄ちゃん”タイプの人間ですが、私は駅名や型番にこだわるというよりは、鉄道が人々の暮らしの中でどのように役立っているのか、換言すれば「社会的存在」としての鉄道というものに対してとりわけ強い関心を持っています。小学生の頃から鉄道の専門書に親しみ、鉄道の運営の仕組みや交通政策上の位置づけ、各地の優れた取り組みなどについて独学で知識を蓄えてまいりました。

人生において、自分の好きな鉄道という存在を活用することによって、社会に役立ち、人に喜ばれるようなことができれば本望であると考えています。

 

 

当サイト開設の背景

本年2022年は、我が国で最初の鉄道が開業してから150周年の佳節となります。

皆様もご存じの通り、1872年の新橋~横浜間の開業以来、鉄道は日本の経済や暮らしに大きな貢献をしてきました。その間、様々な時代の移り変わりとともにその姿を変化させながら、鉄道の歴史は今日まで連綿と続いています。世界的な高速鉄道時代の口火を切った新幹線の存在や、安全性や定時性を支えるハイレベルな鉄道技術、大都市圏を中心とした旺盛な鉄道需要などを背景に、いつしか我が国は”鉄道大国”の異名をとるようになりました。

そうした中で、近年の鉄道を取り巻く環境の大きな変化には目を見張るものがあります。

最早我々にとって当たり前の存在となった高度な情報技術。長期的なトレンドである少子高齢化と人口減少、過疎化の進行。鉄道と競合する交通手段の発達、目下の新型コロナウイルス禍とそれを受けた大規模な行動変容…。枚挙に暇がないほどでありますが、これら一つ一つの要素が、鉄道というものの在り方に対して、かつてない大きな変革を迫っています。

眼前に迫る新しい時代は、鉄道にとって少なからず受難の時代となるかもしれません。これからも鉄道がその在り方を変革することなしに手をこまねいてばかりいれば、鉄道を活用するどころか、生き残りさえ困難になってしまいかねない。当サイト立ち上げにあたっては、こうした危機感が根底にあります。

 

当サイトが目指すもの

当サイトは、かような新しい時代に立ち向かう鉄道の将来像について、情報を収集し、分析し、提言し、時には議論する場となることを志向しています。

具体的には、鉄道や交通全般などに関わる最新の情報を分かりやすく紹介・解説する記事や、鉄道を語る上で登場するやや専門的な用語を解説する記事、鉄道を活用する具体的な方法に関する定量的なデータも含めたレポート形式の記事などといった、主に鉄道の今と将来に目を向けたやや硬派で深みのあるコンテンツを多く提供していきたいと考えております。

また、当サイトの記事を通して、鉄道に対する誤解(例えば「支出が収入を上回る事業=存在価値0」といった短絡的思考)などの払拭にも微力ながら貢献できればと考えております。

 

基本的なスタンス

当サイトでは、「鉄道を活用する方法」を模索しますが、それは必ずしもいわゆる「鉄道至上主義」なるものを意味しません。交通手段にはそれぞれの得意分野と不得意分野があり、それに基づいて役割分担をするというのが本来のあるべき姿です。それ故、状況によっては鉄道よりも他の交通手段の方が適していると言えるケースも存在します。

ただし、当サイトではあくまでも鉄道の持つ可能性に注目します。鉄道と言えば「大量・高速輸送」が最も大きな特徴ですが、それ以外にも様々な存在価値が考えられますし、そうした考え方に基づいて鉄道を活用することに成功しつつある実例も各地に存在します。ある地域では、赤字ローカル線が住民の足となるだけでなく、地域の知名度を高め、人を呼び込む武器となったとき、もはやその赤字は赤字ではなく戦略的なコストと捉えられるようになりました。まさに鉄道の可能性が顕在化され、認められた例といってよいでしょう。

鉄道には、一定の限界はあるものの、世間一般に言われているよりもはるかに大きなポテンシャルがあり、それをなるべく客観的な形で明らかにしていこうというのが当サイトのスタンスです。そのためには、鉄道を始点とした考え方だけではなく、経営や政治、社会学といった分野からのアプローチも併用していくことが重要であると考えています。

 

皆様へのお願い

こうしたサイトを運営するにあたっての定型的なお願いとはなりますが、当サイト上の記事に対するコメント等においては、その表現等について最低限の常識に基づいた配慮をしていただけますと幸いです。例えば、過度に攻撃的な表現や、特定の個人や団体に対する誹謗中傷などはこの”最低限の常識”を踏み越えたものであるとみなすこととしております。

なお、当サイトに寄せられたコメントは、運営者による承認後に公開という形を取らせていただきますことを予めご了承ください。

運営者自身も若輩につき経験不足の感は否めませんが、試行錯誤を重ねながらより良いものにしていきたいと考えておりますので、よろしくお願い申し上げます。

 

当サイトの提供する情報が、皆様の鉄道に対する見方を常にアップデートし、鉄道の未来に向けた実り多き議論を導くものとなれば、私にとって望外の喜びとするところです。

 

2022年3月10日

Nagatown